生原商店とは

世界に誇れる瀬戸内の「モノ」と「術(わざ)」を用いた
「瀬織」×「6次元産業」のサステナブルな商品を生み出し、
循環型の環境創りを目指します。

※一次(農林漁業)×二次(工業)×三次(商業)=6次産業。それぞれの産業の融合を図り、新たな価値を生み出すこと


日本には昔から「わび・さび」(侘び寂び)という言葉が存在していて、自然の循環、朽ちて行くモノが持つ美しさに感情を動かされる感覚が根付いています。特に江戸時代では、世界でも類を見ないほどの循環型社会が形成されていて、捨てるものは一切存在ぜず、徹底的な循環の中で生活を営んでいました。令和に入り、サステナブルという言葉を耳にする事が増えてきましたが、そもそも日本は自然と共存しなければ生きていけない環境で、共助の精神で生きてきた国。withコロナ時代を迎え、これまでの当たり前が大きく変わったと同時に、「消費社会」から「持続可能な社会」へと、かつての価値観を取り戻したように思います。生原商店では、この「かつてここにあったサステナブルな循環」をテーマに様々な展開をいたします。

1998年よりイタリアン・フレンチとレストランの世界に飛び込み、様々な事を学びました。地中海の食のスタイルに憧れ、ヨーロッパの歴史、料理法などビストロの田舎料理から最新の星付きレストランの技術などを探求。 その後、星付きシェフが働く結婚式場や老舗旅館を改装した日本庭園の素晴らしい式場で勤務しながら広島の歴史などを学び、瀬戸内の素晴らしい島々を訪れる事で『瀬戸内海=地中海』というコンセプトに辿り着きます。2018年には、広島県が掲げる周遊型観光の可能性に心惹かれ観光の世界へと進み、海上交通や漁業の課題など環境問題にも繋がる貴重な経験を積み上げました。
コロナ禍の2020年4月には、SDGsをベースとした生原商店を開設。(株)徳本製造所と提携し、環境バイオ商品『瀬織』の販売責任者として就任し、現在は「瀬織」を使った食にまつわる商品などを多数展開中。
食から始まり、食にたどり着く。 一周回って戻ってきた、という感覚です。

長い年月を掛けて流れてくる美しい川の水。その中に含まれるミネラルや微生物をじっくりため込んだ天然泥を特殊な技術で乾燥させることによって生まれたのが「瀬織」です。微生物の力で自然の摂理を形成し、水質の浄化から土壌の回復をサポートする製品で、また新たに美しい水を生み出すための循環を創ります。
初めて「瀬織」の製作現場を見た時は、乾燥過程のひび割れた天然の泥の美しさに鳥肌が立ち、その素晴らしさにどんどん魅了されました。
瀬織の効果は”忘れた頃にやって来る”という感覚で、撒いて明日に結果が出るというものではありません。ゆっくりと自然と順応し、小さな微生物の働きで自然を形成するので、日々の生活の中で感じていた”時間”は自然の配分ではなかったのだと、そんな当たり前の事に気が付かされました。 「自然の時間を知りなさい、そうすると正しい判断が下せます」という徳本さんの言葉には、多くの真理が詰まっているように思います。この技術は徳本製造所が長年かけて培ってきた本物の技術であり、これからの環境問題を解決するとても重要なノウハウなのです。

祖母は、生糸の原料となる繭を取る為に蚕を育てたり、日本海の塩や、お米・野菜などを創り、いつも自然と共に生きてきました。今まで様々なジャンルの食事をしてきましたが、そんな祖母が作る手作りの味噌汁が、間違いなく一番美味しかった。
月日が経ち、「瀬織」を製造している徳本さんから様々なお話を聞く中で、祖母は自然の循環の中でできたモノだけを使いお味噌汁を作っていたことに気が付きました。畑で牛も飼っていたので、夏休みに実家に帰省した際は、牛の餌作りから出産の立ち合い、糞の処理のお手伝いなど、都会では味わえないとても貴重な体験をしたことを、今でもよく思い出します。
お米や野菜の人間が食べない部分を牛が食べ、胃の中で発酵させ、土に還す。その土で野菜や大豆を作り、味噌を手作りする。そこには、小さくも素晴らしい循環が存在していたのです。祖母の味噌汁の”味”の記憶が大きな羅針盤となり、「瀬織」と出逢う道へと導いてくれたのだと感じています。

コロナ渦に、広島市の補助金支援事業にてスタートした「ふみだすひろしま」は、身近にある魅力の再確認をテーマに広島の神社仏閣・文化財74箇所とその周辺にある参加店様150店舗以上をご紹介したプロジェクト。店主・生原がプロジェクトリーダーとして推進した事業の一つです。 ギフトチケットを大切な方へプレゼントできるご支援サイトを開設し、一歩”踏み出す” 歴史を”史だす” ”文だす”感覚でギフトを贈る、をコンセプトにスタート。これからの新生活様式に大切な心得をリンクさせ、少しでも多くの方々に再確認していただくよいきっかけ作りとなればと思いました。
不思議と神社仏閣の周りにはコミュニティーが昔から存在し、共助し合う精神が根付いている事にもこの取組での再発見でした。広島にはまだまだ知られていない、奥深い歴史や神社の成り立ちがあります。これからも、Withコロナに向けた新しい形で瀬戸内の魅力を発信して行けたらと思います。


徳本製作所が創り上げてきた技術を”社会の宝”として順応させたいという願いが徳本さんの中心にあり、私の願いは、その想いを継承し後世へ残す為、製造過程、効果、効能を学び、「瀬織」の技術と信念を習得する事です。
D2C(「Direct to Consumer」の略。製造者が直接消費者と取り引きをすること)の手法を用いながら「瀬織」の可能性を世界と共有し、皆様の生活の一部として寄り添っていけるよう精進して参ります。
環境資源を復活させ、自然との共存の心がある方々と一緒に、これからの新しい時代を切り開いていけたら幸いです。
一人でも多くの方々にこのメッセージが届きますように。
2021年4月 店主・生原誠之

生原商店 店主

生原 誠之

1979年 神奈川県横浜⽣まれ広島育ち。2020年4月より「環境に優しい」をテーマにした商品を取扱う⽣原商店代表を務める。1998年より料理の世界にて⼭・海・歴史に興味を持ち、『⾷⽂化』の世界へと⾶び込み、瀬⼾内の素晴らしい島々を体感する中『瀬⼾内海=地中海』というコンセプトに辿り着く。

 2018年広島にて周遊型観光の可能性に⼼惹かれ観光業の世界へ。コロナ禍中に出会った、乾燥天然泥:「商品名 瀬織」製作者の徳本和義氏の生き方と考え方に共鳴し、その『瀬織』のサステナブルな製造⽅法と技術、そして「浄⽔場のごみがゼロになる事実」に衝撃を受け、SDGsをベースとした⽣原商店を開業。2021年5⽉からは「瀬織」販売責任者も兼任する。

 2021年7⽉からは広島県産にこだわり「せとうちコンポストvol.1」の販売が開始し、9⽉には循環型コンポストvol.2が無印良品広島パルコ店でも店頭販売がスタート。

自身の使命は持続可能な伝統技術の認知をあげ、途絶える事なく次世代へのバトンリレーする事。

今後は一人でも多くの方々にSDGsを推進できる手段や選択肢を提供し続けていけたらと思います。